2008年07月12日

バベル(Babel)

映画「バベル(Babel)」

B000UDNQZSバベル スタンダードエディション
ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ, アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
ギャガ・コミュニケーションズ 2007-11-02

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■ バベルとは

「バベル」とは、旧約聖書の創世記に登場する町の名前。

「バベルの塔」のエピソードを簡略にいうとこうです。

それまで人々は同じひとつの言葉を話していました。あるとき、人々は天にまで届く塔を建てて神に近づこうとします。

これに怒った神は、人々の言葉をバラバラにして、バベルの塔の建設をできなくしたのでした。

このエピソードから、驕り高ぶった人間たちの行く末を表現する場合に「バベルの塔」が引き合いに出されることがあります。

比較的記憶が新しいところでは、六本木ヒルズに住むことが成功者の証だと刷り込まれ、こぞってヒルズ族になりたがり、そういう人たちがもてはやされ、そして一連の証券事件によって没落(?)していく様を、ある人はバベルの塔のエピソードのようだといったかもしれませんね。


■ 言葉をバラバラにした意味

言葉をバラバラにした目的のひとつは、人々を広くいろいろな土地に散らせるためでした。

「バベルの塔」は、人々が一箇所に過度に集中することによるマイナスの力を教えてくれます。

例えば、バブル経済。

資産の価格上昇がさらなる上昇をよんで投機を呼び込むという状態を、精神的な一極集中による妄信的状況としてみると、だれもかれもが価格が上昇しつづけると思い込み続けたことは、まるで天まで届く塔を作れば神に近づけると考えた人々と大差ないかのようでもあります。

みんなが「右向け進め」のときに必要なのは、左を向いている人です。さらにいいのは上を向いている人です。

右だから左。だけではなく「上」でも「下」でも「斜め右上」でもいいわけです。

一転集中は大きな力を発揮しますが、それが良い方向にあるときはいいけれども、悪い方向にあるときは、その力を止めることは難しくなります。

だから、広く全地に散らせることがリスクを減らすことになるのです。


■ バラバラだからダメではない

すべてをひとつに。一丸となって。一億一心火の玉。

ひとつの目的を達成するためにバラバラだったみんながひとつになる瞬間というものはいいものです。

でも、あくまで「瞬間」です。目的のためにひとつになる「瞬間」がいいのであって、それが継続的な時間となると「戦時一億一心火の玉」となる危険性をはらんできます。


■ 精神的支柱

バラバラのみんながひとつになるのは難しい。だから、より大きな精神的支柱をもとに、ひとつになることができます。

精神的支柱は、スローガンだったり、宗教だったり、道徳だったり、良心だったりします。


■ バビルの塔に住んでいるのは?

ところで「バベル」ときいて「バビルの塔〜♪に住んでいるぅ〜♪」というフレーズの歌が頭をよぎったアナタ。

それは、昭和40年代後半に放映されたテレビアニメ「バビル2世」ですね(^^)。(原作は横山光輝作の漫画)

ここでいう「バビル2世」の「バビル」とはつまり「バベル」のことを指していると考えていいでしょう。

「バビル2世」のストーリーとは、かつて地球に不時着して故郷に帰れなくなった宇宙人バビル1世がバビルの塔と三つのしもべを遺した。それを受け継いだバビル2世が、悪の超能力者と戦うというもの。

そういえば「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」に登場する塔には悪役が巣食っていましたね。

ほかに、映画「ブラザースズ・グリム」で、森の塔に住んでいたのは魔女です。

このように、漫画やアニメや童話や文学のなかにも、バベルの塔に想像のヒントを得たものをいろいろとみつけることができます。


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posted by タカ at 06:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | バベル(Babel) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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