2008年07月10日

サイモン・バーチ(SIMON BIRCH)

「サイモン・バーチ(SIMON BIRCH)」
マーク・スティーヴン・ジョンソン監督 1998年 アメリカ

cover

○生まれてきた意味を探す少年の物語

〔1〕ログライン(Log Line)ストーリーがを述べてある一文
―――――――――――――――――――――
記録的に小さな赤ん坊が生まれた。彼(サイモン・バーチ)と親友のジョーとの少年時代の物語。


〔2〕ストーリー(Story)簡略に
―――――――――――――――――――――
記録的に小さな赤ん坊が生まれた。12歳になったサイモン・バーチは親友のジョーの父親探しを手伝う。ジョーの父親がわかったとき、子供達を乗せたバスが事故にあう。サイモンは子供達を救う。


〔3〕Main Character(主な登場人物)
―――――――――――――――――――――
△サイモン・バーチ
 メイン州グレイヴスタウンで記録的に小さい赤ん坊として生まれる。

△ジョー
 サイモンの親友。父親がだれか知らない。

△ウェントワース(レベッカ)
 ジョーの母親。町一番の美人。サイモンに母親のように接する。

△ベン・グッドリッチ
 ウェントワースの新恋人。演劇教師。

△ラッセル司祭
 街の司祭


〔4〕・1 セントラル・コンフリクト(Central Conflicts)
  (外面的/内面的)物語の中心的問題
―――――――――――――――――――――
サイモンは運命を信じている。生まれたのには理由があるはずだ。神の計画を実行するための道具であり、そのときがきたら合図をくれる。
十戒の燃える茂みのように(旧約聖書出エジプト記 モーセが燃えるしばをみつけ――燃えているのにそのしばなくらななかった――イスラエルの民をエジプトから、約束の地であるカナンへ連れていくという使命を受けたこと)。
  
 
〔4〕・2 ダイアニサイアック(Dionysiac)
―――――――――――――――――――――
(夢中になる主人公に共感を得る)

サイモンは自分が生まれてきた理由を知りたいと思っている。だが、なかなかわからない。これは、すべての人に共通する普遍的な事柄である。


〔4〕・3 ミッドポイント(Midpoint)
―――――――――――――――――――――
(中間あたりに位置する非常に重要なターニングポイント)

サイモンはベースボールが好き。ある日、打席に立ったサイモンはボールを打った。球は思わぬ方向へ飛んでいく。それが原因で、ジョーは父親探しに本腰を入れる。


〔4〕・4 ペイオフ(Pay off)初めに提供されて後に劇的に使われる情報
―――――――――――――――――――――
サイモンが打ったベースボール。ジョーの父親が持ってる可能性が高い。つまり、このボールを持ってる者がジョーの父親と考えられる。(父親をみつける手がかりになる)


〔5〕Comments(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
〔状況設定〕
サイモンは記録的に小さな赤ん坊として生まれたため、両親は失望してサイモンを無視することにしている。
生まれて1日もたないだろうと医者に言われて生きのびたサイモンは、生まれてきたのには理由があるはずだと考え、信仰心は人一倍つよい。そのため、ラッセル司祭と議論をするなどして、町のみんなからはあまり快く思われていない。

だが、ジョーの母親ウェントワースはわが子のように可愛がってくれる。

シンデレラも最初は継母たちにこき使われていた(きびしい悲惨な状況=サイモンを取り巻く状況)だが魔法使いが現れて魔法をかけてくる(サポート・理解者=ジョンとウェントワースとベン)。

〔目的〕
サイモンは生まれてきた理由を探す。
ジョーは父親を探す。

生まれてきた理由を探すという目的にたいして、単純でわかりやすい答えを提示することはむずかしい。こういった普遍的な疑問を抱いても、たいていの人は日々の生活に追われるため、じっくり考えることは稀である。

だがサイモンは特別な生い立ちをしているため、真剣に答えをみつけようとしている。そこにジョンの父親探しが加わる(ミステリーの要素)ことによって、ストーリーが動き出し、クライマックスの事故でサイモンはアクションを起こす。これによってサイモンは自分が生まれてきた理由を知る。

この作品には「偶然」が2つ使われている。あまりにもたくさんの偶然が起きると、ご都合主義と受けとめられてしまう。だがこの作品ではこの2つの「偶然の事故」がきっかけになって、登場人物たちが決心・行動に移るのである。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。